約70年前からある「ランチャーム」を一新
旭創業様は誰もが一度は手にしたことがある、魚の形の容器に赤いキャップがついた醤油のランチャーム(容器)を販売している企業です。
近年は海外への輸出も増えており、ある国では醤油と言えば魚の容器に入っているものを指す程イメージが定着しています。
そんななか、SDGsが広がり、ランチャームも脱プラの対象になりつつあります。
このままでは魚の容器が使えなくなってしまうため、対策を検討されていたなかで、当社へ新しい包装形態の検討をご依頼いただきました。
世界初。高速包装機にてPET単層フィルムを
張り合わせることに成功
今まで難しいとされていたPET単層同士の張り合わせを弊社の高い技術力によって実現。
100%PETなのでリサイクルも可能です。
また、紙包材を使用することで高級感のある包装も可能です。
型にとらわれない新しい発想を実現
当社は、医薬品業界をメインに包装機を開発してきましたが、新分野に挑戦を掲げ、2020年よりFOOMAへの出展を開始しました。
様々な引き合いをいただいたなかで、第一弾として旭創業様とのプロジェクトが実現し、医薬品業界で使用されている包装機を食品業界でも転用できるようアイデアを凝らした包装機LPM300が完成しました。
通常PET単層フィルムはシーラント層が無いため、熱シールすると白く結晶化してしまい、ガラスのように割れやすくなりシールもできない状態に変化してしまいます。弊社のノウハウ、包装機仕様をフルに生かし、包材メーカーの協力も得ながらこの問題を解決することができました。
SDGsが広まるなか、紙包材が注目されています。紙包材を使用するには、そもそも成形性の確保、バリア性等々の問題が山積みです。これらを包材メーカー協力のもとランチャームという一つの包装形態まで実現させることができました。
旭創業様の要望のひとつに、PETと紙の両方を1つの包装機で充填包装したいというものがありました。弊社も初めて対応する話でしたが、LPM300を完成させニーズにお応えすることができました。
オンリーワンの包装形態
ブリスター成型のため、旭創業様だけの「カタチ」を作ることができました。
キャップが無くなることによる、コスト削減
材料だけなく、キャップの輸送コストも削減。
安定した充填精度
医薬品業界で培った液剤充填の安定性を生かし、一定量の醤油の充填が可能に。
※医薬品業界は充填量が変わると効能に影響するため
OEMの幅が広がる
金型を変えれば、ランチャーム以外の包装形態も可能になり、OEMの幅も広がります。